さっぽろ東急、店内に保育所開設 来年2月にも 一般も利用可能


北海道新聞
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 さっぽろ東急百貨店(札幌)が来年2月にも、従業員だけでなく一般も利用できる認可外保育所を、店内に開設する方向で検討していることが5日分かった。子供を抱える従業員が働きやすい労働環境をつくるとともに、従業員以外の子供も預かることで、若い世代を中心に集客力の向上につなげる。道外では買い物客らの子供を一時的に預かる託児所を持つ百貨店が増えているが、一般も対象にした保育所を店内に設けるのは全国でも珍しい。
 道によると、札幌では4月1日現在、市内で希望する保育所に入れなかった待機児童が700人を超え、受け皿の確保が急務となっている。こうした状況を受け、オフィスビルが集まる札幌中心部では近年、保育所の開設が相次いでおり、さっぽろ東急もJR札幌駅や地下鉄に直結する地の利から、底堅い需要が見込めると判断したもようだ。
 新設する保育所は自治体の認可が必要ない認可外型。同店5階の売り場や事務所の一部約100平方メートルを改修して保育スペースをつくり、調理室も設ける見通しだ。特に空きが少ない0~2歳児を対象とし、一般の子供9人と従業員の子供10人の計19人を預かる方向とみられる。
 運営は、認可保育所を経営する道内の社会福祉法人に委託し、保育士や栄養士など計11人を配置する。月額の保育料は未定。開設費は明らかになっていないが、従業員や地域の子供向けの保育所をつくる企業を対象にした内閣府の「企業主導型保育事業」を活用する方針。補助適用が決まり次第、開設の準備を進める見通しだ。
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