高い料金設定でも大人気、次の保育ビジネスのチャンスは「サマースクール」にあり!?

今月4日未明に天国へ旅立った、よりこの元気な頃の姿です。この子のお蔭で家族が一つになり、人間として成長しました。ありがとう、よりこ! 魂は永遠です

サイゾーウーマン
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自由度の高い保育園の大きな悩みは、預かり時間が毎月変更できるため、園児が旅行に行ってしまう夏休み&冬休み&ゴールデンウィークは売り上げがガクンと落ちることです。駒沢の森こども園も例外ではなく、通常月と比べ30万円以上は売り上げが落ちます。そこで、園の公式ホームページには書いていませんが、個別に問い合わせをしてきた方で「海外からの一時帰国」のお子様を短期で預かることにしました。
 本当は「サマースクール」と称して、普段の保育とは別料金&別メニューでなにか催せばいいのかもしれませんが、気力がなくて毎年断念しています。娘に手が掛からなくなったら、「地引き網」や「キャンプ」など2泊3日ぐらいの内容を考えるつもり。軽井沢に更地の土地を持っているので、建物を建て、夏季限定の「軽井沢の森こども園」を作り、そこでサマースクールをやるのもいいかも! と本気で考え中。住宅ローン以外のローンは利息が3%を超えるので、軽井沢に建てるのは勇気が必要ですね。2階を別荘にして、1階を保育園にして……夢が膨らみます。
 軽井沢といえば、アウトレットのある「軽井沢プリンスホテル」内に、「ポピンズ 森のキッズルーム」という一時預かりの託児所があり、娘が赤ちゃんの頃に利用しました。買い物の間の預かりや、ゴルフの間の預かりが多いせいか、かなり混んでいた記憶があります。一時預かり保育園って需要があるのです。
 なので、鎌倉に一時預かり可の保育園を作ろうと思い、物件を探しているのですが、まったく見つかりませんでした。現在、鎌倉に限らず物件を探し中ですが、パワースポット的な街にはいい物件がまったく見つからず、苦戦しています。駒沢と音羽は奇跡的に見つかったといっても過言ではありません。
 ちまたでは、年中~小学生はYMCAのキャンプが人気ですね。日帰り、宿泊ともすぐに定員いっぱいになっているようです。娘は民間学童「キッズベースキャンプ」のサマーキャンプに参加しますが、キャンプ開催中は通常の預かりがないので、有無を言わさずキャンプに参加でした。もちろん通常より料金は高いですが、2日間は子どものことを気にせず長時間仕事をしたり、夫婦でゆっくり食事をしたり、友達と遅くまで会ったりできるので、誰も「通常の預かりをしてくれ!」と文句を言う人はいません。ほかの営業所とキャンプの開催日をずらしているので、いつもとは違う営業所に通うこともできますが、子どもの身になれば、「いつもと違う友達は嫌だな」と思うかもしれませんね。
 どちらにしても、サマースクール的なものは人気があり、ビジネスとして確立しています。娘の学友の中には夏休みの間、2回もキャンプに行く子どももいます。子どもはキャンプが好きなのでしょうか? うちは初キャンプなので、よくわかりませんが……。
■愛する“よりこ”が旅立ちました
 私事ですが、14年間生活を共にしていた家畜のよりこ(フレンチブルドック・メス)が、天国へ旅立ちました。婿が最初に遊びにきた日、「帰ってよ!」と言わんばかりに足におしっこをかけたこと。娘が生まれて病院から帰ってきた日、ブルブル震えていたこと。「赤ちゃん、泣いてるよ!」と呼びにきてくれたこと。思い出が多すぎて涙が止まりません。
 自宅で亡くなったのですが、私は「明日まで持たないこと」が本能でわかり、寝る前に娘もお別れができました。深夜に心臓が止まり、眠りながらの最期でした。老年期になってからは、てんかんの持病を持っていたのですが、享年14歳という大往生。ピンピンコロリってやつですね。痴呆と白内障もありましたが、亡くなる日までよく食べ、毎日2回も散歩に行っていました。最期に食べたものは、娘のお弁当のために作った唐揚げで、がっついて食べていた姿が忘れられません。
 娘に、生き物が死ぬということ(脱糞、死後硬直、だんだん冷たくなっていく)を教えられたし、お葬式、出棺、火葬、骨になった姿を見せたことで、すごく成長しました。お葬式では、娘もわんわん泣いて見送りました。いまはお供えのお菓子を取って食べて、違うお菓子を持ってきてお供えをするというたくましさです(笑)。子どもは復活が早いな!
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの"鬼畜ライター"としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では7歳の愛娘の子育てに奮闘中。
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