子どもの心臓 異常減る 取手市立小中 本年度検査

東京新聞
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 取手市立小中学校二十四校の児童・生徒を対象にした
本年度の心臓検査の結果、十七人が「要精密検査」と診断され、
前年度の七十三人から大幅に減少したことが十三日、
検査を実施した市教委の公開資料で分かった。 (坂入基之)

 東京電力福島第一原発事故後、児童・生徒の心臓検査を調べ、
昨年度、要精密検査が急増した現状を公表した
市民団体「とりで生活者ネットワーク」の竹添みち子代表は、
「要精密検査が減少したのは喜ばしいが、自分たちもさらに結果を分析したい。
十年単位でデータを集め判断したい」としている。

 心臓検査は毎年五月、小学一年生、中学一年生を対象に実施し、
取手北相馬保健医療センター医師会病院の医師が診断している。

 本年度は小中学校計千五百五十二人が受診。
一次検査の結果、十七人が要精密検査と診断された。

 精密検査対象者は、一〇年度二十五人、一一年度二十八人と増加傾向にあり、
一二年度は七十三人と急増していた。

 突然死の危険性が指摘される「QT延長症候群」と、
その疑いがあると診断されたのは四人で、前年度十一人から大幅に減少した。

 また、診断で心臓の疾病、異常が認められた要管理者も
二十四人から十四人とほぼ半減した。
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