椅子づくりで復興支援 市川工高3年生 幼稚園に寄贈


東京新聞
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千葉県立市川工業高校(市川市平田三)の生徒が、
津波の被害に遭った宮城県東松島市の
「野蒜(のびる)幼稚園」に贈る子ども用の椅子づくりに取り組んでいる。
椅子づくりは昨年に続き二回目。
今年は生徒が初めて幼稚園を訪れ、
昨年寄贈した椅子のメンテナンスも行う。
椅子を通した絆が強まっている。 (砂上麻子)

椅子は、同校インテリア科三年の生徒が木材加工の実習や、
夏休みを利用し、三十脚を完成させた。
高さ約二十七センチで五歳前後の子どもが座るのに
ぴったりのサイズ。

同校と幼稚園の縁は昨年の東日本大震災を機に始まった。
幼稚園は津波で園舎の二階まで水につかり、
外壁などが、かろうじて残った。
園に残っていた園児はいなかったが、
帰宅した園児二人が犠牲になった。

同校には当時の二年生が授業で製作した
椅子二十五脚があり、椅子が流されて困っていると聞き、
幼稚園に寄贈した。

幼稚園は現在、園舎を再建予定で、
同校に新園舎で使う椅子を要望。
同校は三十脚の新しい椅子を製作することにした。
インテリア科長の楚山修司教諭は
「作った物が喜ばれ、生徒にも励みになっている」と話す。

椅子を製作した同科三年生の石井佑実さんは
「園児に会えるので楽しみ。
復興の手伝いができるのはうれしい」と話す。
インテリア科の生徒六人は二十九日に
幼稚園を訪れて椅子を渡し、園児らと交流を深める。
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